その日も深夜になって、急用でおとうしゃんの会社の後輩が家にやって来ました。
お客さんが大好きなまーちゃんは、お客さんが玄関に現れるやいなや、大喜びで大興奮。
おとうしゃんの部屋でお話中でも、まーちゃんはお客さんにべったりで、深夜のため先に就寝したおかあしゃんの部屋と、お客さんのいるおとうしゃんの部屋を行ったり来たり。
この頃からまーちゃんは、興奮するとお尻を低い体勢にして、引きずるように駆け回るという謎の行動をするようになり、我が家ではこの行動を「まー祭り」と言っていますが、そのまー祭り、この日も祭りながら行ったり来たりしていたようです。
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その日、お客さんが帰ったのは朝6時ごろ。
まーちゃんは徹夜で遊び続けていたのでした。
朝、私が起きるとまーちゃんは相変わらず元気に遊んでいましたが、何か様子がおかしいのです。
まーちゃんのしっぽが、ゴールデンレトリバーのように垂れています。
どうしたんだろう、気が抜けてるのかな・・・
その時はさほど心配にも思いませんでしたが、その日、夕方になっても1日中、まーちゃんのしっぽは垂れたままだったのです。
「ねえ、まーちゃん、どこかから落っこちたとか、しっぽドアに挟んだとかしなかった?」
おとうしゃんに聞いてみましたが、そんなことはなかったと言います。
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激撮!これが「まー祭り」だ!!
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さすがに心配になってきました。
しっぽって骨折するだろうか、しっぽの脱臼ってあるだろうか・・・
いてもたってもいられなくって、まず、いつものかかりつけの「モリヤ動物病院」へ電話しました。
「しっぽの骨折とか脱臼はあまり例がありませんが・・・疲れていたりするとしっぽが下がってたりします」
でもまーちゃんはすごく元気です。
さらに今度は、まーちゃんのブリーダーさんにも電話を。
「・・・ははははは・・・」
真っ先に笑われてしまいました。
「そういったことはないよ〜。しっぽが骨折するとか聞いたことないよ。原因のひとつには疲れすぎってことがあるけど」
「はい・・・徹夜で遊んでました」
「じゃあ、疲れすぎてるんじゃない?」
「でもすごく元気なんですけど・・・・・・・」
我が家に初めてまーちゃんが来た時にもお話しでありましたが、子犬を遊ばすぎると、子犬は自分が疲れてる事にも気づかずに遊び続け、具合が悪くなって死んでしまう子もいるからということを思い出しました。
あまりに元気なため、そう、思えにくいのですが、まーちゃんはまだまだ子犬なのです。
ブリーダーさんとの電話を終えると、嫌がるまーちゃんをケージに入れ、周りをタオルで囲い私たちもあまりかまわないようにして、静かにしていました。
しばらくするとまーちゃんも眠り出しました。
放っておいて私たちは夜、外出し、数時間して帰宅し、ケージのまーちゃんの様子を見ると、物音で目を覚ましたまーちゃんのしっぽは、みごとに復活しています。
それにしてもたかがしっぽと思いきや、一歩間違えたらまーちゃん、過労で死んでしまっていたかと思うと怖い話しです。
ちなみに、このまーちゃんのしっぽ。
普段はほとんど振られることはありません。
しっぽが振られる時、それは、おやつを目の前にしてすごく欲しい時。
おいしいものがもらえるかもしれない、と期待を持ってしまった時。
すごくイヤシイしっぽなのです。 |